「税務署員×詐欺師」という関係性が面白いなと思っていた
映画「アングリー・スクワッド」

エンタメ作品として普通に楽しめました!
一言で言うなら「リアリティを抜いた地面師」
なぜそう感じたのかという点も踏まえて、感想を語ろうと思います。
ーーーー
キャラと展開
まず自分が良いなと思った点から。
主人公をはじめとして、キャラクターへの共感性と個性があり良かったです。
主人公:熊谷は気の弱い税務署員ですが、
ある詐欺に巻き込まれことをキッカケに、自分を騙した詐欺師と手を組み
税金逃れをしている金持ちから金を奪う計画を立てます。
そこに至るまでの、彼の気の弱さや処世術的な事なかれ主義、
そして詐欺師と手を組むに至る感情の流れに違和感がなく、
没入してみることが出来ました。
詐欺はするがそれも仕方なく、悪いと思いながら行っているという描写で
好感度を維持し親しみやすくなっていたとも思います。
ラストのシーンでターゲットに、
「追徴課税~億円、納付されました」
と頭を下げ去っていくとこはカッコ良かったですね…
また詐欺計画の中で、様々なメンバーが登場するのですが、
それぞれが各役割に適した個性をもっており、
登場人物が増えても埋没しないようになっていたと思います。
特に偽札や道具を作成する男が、いい意味でイカれており、
共感性はないですが単純に笑える面白いキャラでした。
⇒登場シーンで流れるようにベラベラ喋り、圧倒されたのが大きいかも。
とはいえ、主人公の境遇を丁寧に描き、
ちゃんと理解できる・共感できる形にしたのが面白く感じた大きい理由だと思います。
「地面師」も視聴済みですが、あちらは展開こそ面白いが、
キャラクターは微妙という感想でした。
主人公の素性を多くは見せず、自分のしていることを悪いとも思っていない
ように描かれていたなと言うのが自分の感想で、
それ故にそこまでキャラクターに共感はできませんでした。
翻って今作では、その点が丁寧だったので
キャラクターにも関心をもって見れたのではないかなと思います。
次に展開。
詐欺を行う作品ではお馴染みの「ひっくり返し」もちゃんと出てきて、
期待を裏切らず予想を裏切ってくれたので、
展開に飽きることもなく楽しめました。
前半のキャラ紹介で出てきた道具がキーになっていたり、
ちらっと出てきたモブだと思っていたやつが、実はチームの一人で
本当の作戦の遂行中だったり…で
「基本的に」無理なく驚きがある騙しが行われていました。
加えて、これは展開とはややずれますが
タイトルの入れ方がすげえカッコ良かったです…!
詐欺師と手を組むことを躊躇していた主人公が、
色々ありついに決意を固めたその流れで、BGMと主にタイトルドーン!で
ここはすごい興奮しました。
「ファイヤーパンチ」もですが、主人公が覚醒しここから始まる…!というところで
タイトルが入るとなんかすっごい盛り上がるのかも。
エンタメとリアリティ
ここからは、いろいろ思ったこと。
まず、詐欺の内容が「架空の土地取引」だったので
まあ「地面師」だなと!(時期的に話題になってたから余計にね…)

被ってるのがダメとかそういうことはないんですが、
やっぱりリアリティはどうしても気になってしまいました。
「地面師」を引き合いにしますが、
相続人に成りすますために、特徴を真似る練習をしたり偽造書類の準備など
「地面師」は(真実は知らないけど)リアリティを感じるような
作り込みになっていました。
一方、今作はその辺はざっくりで
例えば、主人公と手を組んだ詐欺師が不動産屋の部長を騙るのですが、
ターゲットは地面師を警戒しているにもかかわらず
名前の照会だけで実際に本人確認をしません。
主人公たちも本人確認されてたらどうしてたんだろう、と思いますし
そういう点がざっくりだなと感じました。
そういったリアリティに関してはほかにもあり、
作中で本物の紙幣と偽札を入れ替えをどうやって行ったかというシーンで、
紙幣を機械で数えているときに、その機械の下には穴があり
そこから本物を抜き取り偽札と入れ替えるという方法を取っていたのですが、
ちょっと都合よすぎかも…とも感じはしました。
ただ、今作は地面師を描いた作品ではなく「オーシャンズ11」のような
「騙して悪を討つ痛快エンターテインメント」作品だと思うので
逆にリアリティを突き詰めると、行うことに制約がかかりすぎるし小難しくなるので
気軽に楽しめないかもなぁと思いました。
ーーーー
以上が細かい感想です。
まとめると、
リアリティがない分、よくある作品ではあるので大満足はしないけど
エンタメとしてすごく楽しめた作品でした。
とりあえずタイトルの入れ方がカッコいいので、ぜひ劇場へ!

映画「アングリー・スクワッド」

エンタメ作品として普通に楽しめました!
一言で言うなら「リアリティを抜いた地面師」
なぜそう感じたのかという点も踏まえて、感想を語ろうと思います。
ーーーー
キャラと展開
まず自分が良いなと思った点から。
主人公をはじめとして、キャラクターへの共感性と個性があり良かったです。
主人公:熊谷は気の弱い税務署員ですが、
ある詐欺に巻き込まれことをキッカケに、自分を騙した詐欺師と手を組み
税金逃れをしている金持ちから金を奪う計画を立てます。
そこに至るまでの、彼の気の弱さや処世術的な事なかれ主義、
そして詐欺師と手を組むに至る感情の流れに違和感がなく、
没入してみることが出来ました。
詐欺はするがそれも仕方なく、悪いと思いながら行っているという描写で
好感度を維持し親しみやすくなっていたとも思います。
ラストのシーンでターゲットに、
「追徴課税~億円、納付されました」
と頭を下げ去っていくとこはカッコ良かったですね…
また詐欺計画の中で、様々なメンバーが登場するのですが、
それぞれが各役割に適した個性をもっており、
登場人物が増えても埋没しないようになっていたと思います。
特に偽札や道具を作成する男が、いい意味でイカれており、
共感性はないですが単純に笑える面白いキャラでした。
⇒登場シーンで流れるようにベラベラ喋り、圧倒されたのが大きいかも。
とはいえ、主人公の境遇を丁寧に描き、
ちゃんと理解できる・共感できる形にしたのが面白く感じた大きい理由だと思います。
「地面師」も視聴済みですが、あちらは展開こそ面白いが、
キャラクターは微妙という感想でした。
主人公の素性を多くは見せず、自分のしていることを悪いとも思っていない
ように描かれていたなと言うのが自分の感想で、
それ故にそこまでキャラクターに共感はできませんでした。
翻って今作では、その点が丁寧だったので
キャラクターにも関心をもって見れたのではないかなと思います。
次に展開。
詐欺を行う作品ではお馴染みの「ひっくり返し」もちゃんと出てきて、
期待を裏切らず予想を裏切ってくれたので、
展開に飽きることもなく楽しめました。
前半のキャラ紹介で出てきた道具がキーになっていたり、
ちらっと出てきたモブだと思っていたやつが、実はチームの一人で
本当の作戦の遂行中だったり…で
「基本的に」無理なく驚きがある騙しが行われていました。
加えて、これは展開とはややずれますが
タイトルの入れ方がすげえカッコ良かったです…!
詐欺師と手を組むことを躊躇していた主人公が、
色々ありついに決意を固めたその流れで、BGMと主にタイトルドーン!で
ここはすごい興奮しました。
「ファイヤーパンチ」もですが、主人公が覚醒しここから始まる…!というところで
タイトルが入るとなんかすっごい盛り上がるのかも。
エンタメとリアリティ
ここからは、いろいろ思ったこと。
まず、詐欺の内容が「架空の土地取引」だったので
まあ「地面師」だなと!(時期的に話題になってたから余計にね…)

被ってるのがダメとかそういうことはないんですが、
やっぱりリアリティはどうしても気になってしまいました。
「地面師」を引き合いにしますが、
相続人に成りすますために、特徴を真似る練習をしたり偽造書類の準備など
「地面師」は(真実は知らないけど)リアリティを感じるような
作り込みになっていました。
一方、今作はその辺はざっくりで
例えば、主人公と手を組んだ詐欺師が不動産屋の部長を騙るのですが、
ターゲットは地面師を警戒しているにもかかわらず
名前の照会だけで実際に本人確認をしません。
主人公たちも本人確認されてたらどうしてたんだろう、と思いますし
そういう点がざっくりだなと感じました。
そういったリアリティに関してはほかにもあり、
作中で本物の紙幣と偽札を入れ替えをどうやって行ったかというシーンで、
紙幣を機械で数えているときに、その機械の下には穴があり
そこから本物を抜き取り偽札と入れ替えるという方法を取っていたのですが、
ちょっと都合よすぎかも…とも感じはしました。
ただ、今作は地面師を描いた作品ではなく「オーシャンズ11」のような
「騙して悪を討つ痛快エンターテインメント」作品だと思うので
逆にリアリティを突き詰めると、行うことに制約がかかりすぎるし小難しくなるので
気軽に楽しめないかもなぁと思いました。
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以上が細かい感想です。
まとめると、
リアリティがない分、よくある作品ではあるので大満足はしないけど
エンタメとしてすごく楽しめた作品でした。
とりあえずタイトルの入れ方がカッコいいので、ぜひ劇場へ!

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